先日チン氏帯と水晶体嚢が傷んでいたため初回手術で眼内レンズを挿入せず1か月後に縫着した症例がありました。
原因は点眼薬継続で放置していたためです。嚢内摘出術が行われていた約30年前は見えなくなるまで放置して良かったのですが、現代白内障手術では水晶体嚢に眼内レンズを挿入するためそれを支えるチン氏帯や嚢がもろくならない内に手術をする必要があります。
また水晶体が濁り過ぎると眼軸長が光干渉測定法で測定不能となり誤差を生じやすくなります。
したがって、ご自分の見え方で手術時期を判断するのは慎重にする必要があります。まだまだ見えるから手術は嫌だからと手術時期を遅らせ良い手術結果を得られない方があります。
視力低下等白内障の症状に気付いたら早目に眼科を受診され医師、スタッフと相談されることをお勧めします。
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