レンティスマルチフォーカル眼内レンズについて
レンティスマルチフォーカル(多焦点)眼内レンズは、ドイツのOculentis(オキュレンティス)社が製造しているレンズです。
レンズ光学部に遠くを見るための部分と近くを見るための部分があり、遠くと近くが見えるようにした多焦点眼内レンズで、遠方部分と近方部分の境目がなく、遠方から近方までがスムーズにつながっていおり、遠方、中間、近方が見え、また他の多焦点眼内レンズに比べ見え方が鮮明です。
また、グレア(まぶしさ)、ハロ(光輪)、Waxy vision(視力検査での結果が良いが、何となく見えづらい症状)が少ないと言われています。
乱視を同時に矯正できるトーリックタイプもあり、患者様の乱視度数、乱視軸に合わせて0.01Dステップ、1度刻みで製造できます。
レンズに使われている材質は通常の白内障手術に使用されている眼内レンズと同じ材質で、生体適合性と安定性はメーカーによるテスト済みです。
レンティスマルチフォーカル眼内レンズはヨーロッパで多く使われており、良好な成績を示しています。 国内においては、厚生労働省により承認はされていませんが、2011年3月に初めて導入され、100施設以上で使用されております。
※手術方法・・・通常の白内障手術、眼内レンズ挿入術と同じです。
乱視のないレンズ
手術費用:片眼47万円
モデル名 | LENTIS MplusX | LENTIS Mplus | |
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加入度数 | +3.0D | +3.0D | |
見え方 | 遠方 | ○ | ◎ |
中間 | ○ | △ | |
近方 | ◎ | ○ |
乱視ありレンズ
手術費用:片眼52万円
モデル名 | LENTIS MplusX toric | LENTIS Mplus toric | |
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加入度数 | +3.0D | +3.0D | |
見え方 | 遠方 | ○ | ◎ |
中間 | ○ | △ | |
近方 | ◎ | ○ |