白内障手術時の不安について

投稿日:2015年6月1日

白内障手術を受けるかどうか決める際手術時の痛みが問題になると思います。眼に傷をつけてレンズを入れるなんて怖い、きっと痛いだろうと恐れを抱かれると思います。

驚くべきことに現代白内障手術は2%キシロカインという局所麻酔薬を点眼するだけで行えます。これだけで通常痛みはありません。瞼は開瞼器で強制的に開けっ放しに致します。一瞬痛みを感じるのは超音波装置で水晶体を乳化吸引したり残った皮質をIA装置で吸引するため潅流液を眼に注入するところです。潅流液を注入した際眼圧が一時的に高まって痛みを感じる方があります。この痛みは通常数秒でほとんどの方はその後痛みを感じません。また虹彩(ひとみ)を触ると痛みを感じるので手術中は虹彩に触れないよう優しく手術操作をしています。

こうした痛みを全くなくする方法はあります。テノン嚢下麻酔と言って眼の奥の神経の束を全てブロックする方法です。出血する場合がありしない方が術後の状態は良好です。

痛みが強ければ無理な我慢をしていただく必要はありません。テノン嚢下麻酔を致します。我慢していただける程度なら術後の経過はより良好となります。手術中随時痛みについてはお話ししながら手術を進めてまいります。不快な事があれば遠慮なくお申し付けください。

 

また、手術中手術器具が見えて怖いのではと思われる方もあると思います。手術中は真上の顕微鏡のライトを見て眼を動かさないようにしていただきます。したがって手術中は眩しくて器具は見えません。また、水晶体を乳化吸引するため器具は見えない代わりに鮮やかで不思議な世界が見えるようです。

 

人間は意識しなければついネガティブに考えてしまいます。失敗したらどうしようなどと考えると緊張して眼の圧が高まりますます手術に悪影響を及ぼします。手術が済んだあとに始まる新しい人生をどう過ごして行くか前向きに考えればきっと全てうまく行きます。どうしてもご自分で制御できない場合は薬に力を借りましょう。何時でも医師が電話でご相談に応対致します。

お問い合わせ:072-624-1020

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